この話は重すぎるので、ブログに書くなら受験が終わったときにしようと決めていました。
最初にあれ?っと思ったのは小5の3月頃だったと思います。
受験を意識し始めて、塾技の算数をやり始めた頃です。
それまでの学習と違い、急に難しい問題に取り組むようになり、毎日苦戦していた頃です。
ふと息子の手をみると、左手の甲に2本くらいのひっかき傷がありました。
『あれ?』
と思ったので、
「その手、どうしたの?」
と聞くと
「ちょっと転んじゃって」
と息子は言いました。
転んでそんなところにひっかき傷をができるわけがないだろう、と思ったのですが、
とりあえず
「そう」
と納得したふりをして様子をみることにしました。
それから数日たって、スポーツ少年団の練習の日、
息子があまりに酷い態度だったので、そのことを強く注意しました。
練習が終わり帰宅し、夕食を食べていると、息子は手の甲を隠すようにしていました。
おかしいと思い、手の甲を見せてと言うと、
手の甲に、出血があるくらいのひっかき傷が生生しくありました。
『これはやばい。息子は追い詰められている』
とすぐに思いました。
その場で色々な事を話しました。
自分を傷付けてしまうことはしないでほしい。それはお母さんも悲しい行為であること。辛いなら話してほしい。
など伝えました。私自身、ショックで泣きながら話していたと思います。
息子は、その時、もうしないと言いました。
その後、息子の【自傷行為】は忘れた頃に何度かありました。
道コンの結果が思い通りにならないときに赤ペンで手の甲を塗りつぶすことがありました。
6年生になってからは髪を掻きむしることが多く、「ハゲるからやめよう」と何度も言いました。
6年生の秋は勉強しながら自分の頬をビンタすることもありました。
6年生の冬休みは手の甲を噛んでいる姿も見ました。
その都度、大丈夫かい?自分を傷つけないで、辛いなら無理しないで。と話しました。
受験直前、パパ塾的なものをしているときに夫の指導が白熱し、厳しい口調になることがありました。
その時、息子が
テーブルをバン!の叩き、
「わーーーーー!!!」
と叫び、玄関まで行き、玄関ドアの前で崩れ落ちるように泣きました。
精神的に決して良い状態ではなかったけれど、自分の感情を外に出すことができるようになったんだな、とも思いました。
ちなみに夫は息子に「言い過ぎた、ごめんね」と謝りました。
そんなこんなで、息子は何度も自分を傷つけたことがあったし、感情を爆発させることもありました。
2月の勝者でもかれんちゃんが髪の毛を抜く描写がありました。中学受験をする子たちはまだまだ子どもで沢山のストレスを発散できず、抱え込んでいるのかな、と息子の様子を見て改めて感じました。
受験が終わり、息子は色々と成長したように思います。ちょうど二次成長が始まり、心も身体も大人になりかけているようです。
今は、受験のストレスから解放され、自傷行為も叫ぶことも全くありません。
息子を追い詰めるつもりはなかったものの、自傷行為をする状態にさせてしまったことは私自身の反省すべき点だと思っています。
しかし、それも一緒に乗り越えて、親子で共に成長できたと思っています。